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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科13巻4号

1978年04月発行

文献概要

特集 脊椎の炎症性疾患

脊椎カリエスによる高度亀背に対する手術療法とその成績

著者: 井上駿一1 林道夫1 宮坂斉1 高橋和久1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.387 - P.399

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 脊椎カリエスにもとづく高度亀背に対する積極的矯正手術は1958年以来のHodgson2-6,10,11,15)らの仕事に負うところが大きい.最初の頃のanterior spinal osteotomy後,矯正と固定を一期的に行なう方法は麻痺の発生を見た例もあり,また獲得された矯正もあまり良好なものとは言えなかつたようである3,15).しかし1970年Dewald, Ray1)らにより本格的に使用されるようになつたHalo-pelvic traction apparatusが登場(Hodgson10,11)らが1958年にはじめて使用したといわれるが…)するにおよびカリエスの矯正手術は飛躍的な進展をとげるにいたつた.1974年Yau,Hodgsonら香港グループは平均115.5゜の30例の亀背患者に対しHalo-pelvic distractionを用い外科的矯正手術を加え平均28.3%の矯正を得た事を報告した15)
 千葉大学でも従来の高度後側彎症手術の経験をもとに1973年11月より千葉大学式Halo-pelvic traction apparatus8)を応用し,引きつづいて計画された一連のstaged operationを実施しほぼ満足すべき手術成績を得ているので以下その概略を述べたいと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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