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特集 脊椎の炎症性疾患
総括
文献概要
今回の脊椎外科研究会においては,脊椎外科の重要テーマである脊椎の炎症性疾患をとり上げた。近年の傾向として脊椎結核は激減したが,なお決して消滅はしておらず,その病態は昔日のような定型的な膿瘍形成をみることなく経過することが多くなり,他方非結核性化膿性脊椎炎も急激な発症をもつて始まる定型像を取らず,一次性慢性感染症として経過することが多くなり,両者の鑑別がはなはだ困難な場合が増している.このような非結核性脊椎炎,特異な脊椎炎,椎間板炎,結核性脊椎炎,Pott対麻癖,脊椎疾患に後遺する脊柱変形の対策をそれぞれ論じていただいた.
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