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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科13巻6号

1978年06月発行

文献概要

論述

産科学的背景よりみた先天性筋性斜頸の成因とその問題点

著者: 沖高司1 篠田達明1 村地俊二1 若山日名夫2 石川忠也2

所属機関: 1愛知県心身障害者コロニー中央病院 2名古屋第一赤十字病院整形外科

ページ範囲:P.552 - P.558

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いとぐち
 先天性筋性斜頸(以下筋性斜頸と略す)の成因に関しては,1838年Stromeyerの分娩外傷説を始めとし,胎内圧迫説,外傷炎症説,野崎説等幾多の仮説が提唱され,同時に,それらを立証,もしくは反証すべく産科学的,病理学的および実験的研究が多数報告されている。近年,その中で胎内圧迫による虚血説および野崎説が注目されているものの,十分に解明されるに至つてはいない.その上,これらの研究より,筋性斜頸の発症に対して産科学的要因の関与は明らかとなつて来たが,未だ,産科学的背景についての十分な検索がなされているとはいえない.
 著者らは名古屋第一赤十字病院における新生児検診の結果,発見された171例の筋性斜頸児15)の産科学的背景について調査を行ない,興味ある所見をえたので報告する.またこれらの結果にもとついて,筋性斜頸の成立機転について考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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