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臨床経験
成人脳性麻痺におけるcervical radiculo-myelopathyの経験
著者: 手束昭胤14 片山幸俊2 森浩2 加藤直則2 米沢元実3
所属機関: 1徳島大学医学部整形外科学教室 2県立ひのみね学園 3小松島赤十字病院整形外科 4手束病院
ページ範囲:P.588 - P.593
文献購入ページに移動脳性麻痺は大脳に種々の病変を有し,原始的異常反射を残存しているものである.このような中枢神経性機能障害およびこれに併存する四肢変形に関する研究は比較的多くみられている.しかし脳性麻痺の脊柱に関しては脊柱側彎についての二,三の論文以外皆無といえる.1975年,今井,中原らは成人脳性麻痺の頸椎の変化について発表し,それらは比較的年少者にも変化がみられ,不随意運動型に多く,多椎間にわたり変化をみることが多いとした.私共も同時期に成人脳性麻痺患者でせつかく社会復帰したものにcervical radiculo-myelopathyを来たし,ADLの低下した4例を経験した.この中2例には頸椎前方固定術を適用し,他の2例には保存療法を行なつたので,これらの症例を報告すると共に治療の特異性についても言及する.
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