icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科13巻7号

1978年07月発行

文献概要

カラーシリーズ Microsurgery・6

血管付皮弁移植術(Vascularized skin flap transfer)

著者: 玉井進1

所属機関: 1奈良県立医科大学整形外科

ページ範囲:P.626 - P.629

文献購入ページに移動
〔概説〕
 従来よりおこなわれてきた有茎皮弁移植には,皮弁内に特別の栄養血管を有しないrandom pattern flapと,特定の栄養血管(動・静脈)を有する皮弁,すなわちaxial pattern flapの2種類があることは衆知のことであり,後者の代表的なものとしてはgroin flap,deltopectoral flap,hypogastric flap(epigastric flap)などがある,血管付皮弁移植術とは,axial pattern flapを栄養血管とともに採取し,これらをrecipient siteの動静脈と吻合してやることにより,1回の手術で皮弁移植をおこなうものである.頻回の手術,特殊な体位保持による患者の負担,最終的に移植を完了するまでに長期間を要するなど種々の欠点を有する有茎皮弁移植に代る画期的な方法として,形成外科,整形外科領域で広く応用されている.微小血管外科の発達がもたらした皮膚移植術の一大革命ともいえるものであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら