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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科13巻7号

1978年07月発行

文献概要

特別講演

生理的ならびに病的環境下における骨の成長について

著者: 伊丹康人2

所属機関: 1Orthopädische Universitätsklinik Tübingen 2東京慈恵会医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.662 - P.671

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 少年期および青年期において,骨に加わるいろいろな影響にたいする,骨の反応をコントロールしているのは,いわゆる成長要素(Wachstumsfaktor)である.骨の長径発育は,メタフィーゼにおける発育軟骨層(enchondrale Metaphysenplatte)によつて行なわれるわけで,その場合,長管骨の成長が増進される場合と,減退する場合とがある.また,その変化者が発育全体におこる場合と,部分的にみられる場合とがあるわけで,軟骨の成長が続く限り,成長過多,あるいは短縮がおこり,または不均斉な成長によつて,屈曲が増加したり,変形を来たす可能性が多い.われわれは,成長期に深刻な疾病に罹患したような症例に,成長層が未成熟な段階で,閉鎖する傾向をしばしば見るものである.
 私共は骨の発育に関与する要素を,1.ホルモンの影響,2.血行率,3.メタフィーゼにおける骨芽細胞(germinative Schichten)の破壊の程度,4.骨の発育層ならびに骨幹部に加わる機械力,などに分けることができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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