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臨床経験
Kienböck病に対する穿孔術の効果の検討
著者: 国下正英1 島巌1
所属機関: 1金沢大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.860 - P.864
文献購入ページに移動1910年に,Kienböckが,月状骨軟化症について報告して以来,多くの報告がみられるが,その発生病理,その治療法は未だ確立されていないのが現状である.我々の教室では,これまでギプスあるいは装具による固定,穿孔手術を主に治療法としてきた.穿孔手術は,血流改善をはかる方法としてなされてきたが,田島・高田等はその結果は良くなかつたと報告している.今回穿孔手術を施行した症例を主に予後調査を行ない,穿孔術の効果について検討したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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