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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科14巻1号

1979年01月発行

文献概要

手術手技

Halo pelvic traction装置(千葉大式)とその装着法

著者: 篠遠彰1 井上駿一1 大塚嘉則1 鈴木弘1 大木勲2

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室 2自治医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.56 - P.63

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 Halo pelvic tractionは,頭尾方向の脊柱直達牽引法として,脊柱外科領域において現在広く世界で用いられている.本装置は,1959年J. Perry & V. Nickel1)らがポリオや外傷による不安定頸椎に対して,はじめてhalo装置を開発し,body castと連結させて牽引および固定を試みたのに始まる.その後,Freemanら2)はankylosing spondylitisの頸椎変形の矯正に,Thompsonら3)はcervical spine injuryの固定に,それぞれhalo femoral traction,halo cast法として応用していた.現在用いられているhaloにpelvic hoopを加えたいわゆるhalo pelvic traction装置は,1970年Illinoi大学のDewald & Ray5)により開発され側彎症の矯正装置として用いられ,従来のcastやfemoral tractionと比較してすばらしい矯正効果をもたらす画期的な方法として注目された.他方,Hodgson,O'brienら7,8)の香港グループも積極的な開発を行ない,現在ではさまざまなタイプの本装置が使用されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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