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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科14巻11号

1979年11月発行

文献概要

論述

骨誘導について

著者: 野上宏1 大平敦彦2

所属機関: 1愛知県心身障害者コロニー中央病院整形外科 2愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所発生学

ページ範囲:P.1073 - P.1079

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はじめに
 骨・軟骨の誘導現象を広い意味にとれば,胎生期の骨格原基の形成に始まる軟骨化,軟骨内骨化,結合組織性骨化など生体の成長に伴つて起こる生理的なもののほかに,骨折時の仮骨形成,異所性骨化としての化骨性筋炎,靱帯骨化症,脱灰骨や膀胱移行上皮などによる骨誘導現象,さらに骨・軟骨腫瘍の発生などの病理的と考えられるものがある.この両者を比較検討してみることは,骨・軟骨誘導現象を理解し,誘導因子を追究するうえで興味があるばかりでなく,骨・軟骨疾患の病因や治療を考えるうえでも意義あるものといえよう.ここでは,脱灰骨による骨・軟骨誘導現象を中心に,骨・軟骨組織が形成される過程において判明したことがらを紹介したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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