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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科14巻12号

1979年12月発行

文献概要

論述

頸椎後縦靱帯骨化症の病態

著者: 後藤澄雄1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1175 - P.1184

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はじめに
 1960年,月本17)の剖検報告以来,本邦に多発するミエロパチー起因疾患として注目されてきた頸椎後縦靱帯骨化症(OPLLと略す)の病態成因については,すでに多くの研究がなされ11,19),病態はある程度明らかになりつつある.OPLLに見られる後縦靱帯の石灰化組織(以下では後縦靱帯骨化組織と呼ぶ)は骨単位を有する異所性骨化組織であることが確認されている.
 一方,成因については,全身的体質的要因,老年性変化,外傷,炎症,中毒,力学的要請1),糖尿病との関連など多くの因子の関与が唱えられ,頸部脊椎症,強直性脊椎骨肥厚症(Forestier病),強直性脊椎炎との関連が問題とされてきたが,主たる成因については諸家の見解に大きなへだたりがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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