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臨床経験
腰椎椎間板ヘルニアに対する前方法65例の術後10年以上の長期遠隔成績について
著者: 田中正1 井上駿一1 宮坂斉1
所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.1217 - P.1222
文献購入ページに移動腰椎椎間板ヘルニアに対する前方侵入法による椎間板切除・椎体固定術(前方法)は,1948年Lane and Moore6)の報告に始まるが,本邦においては1955年千葉大学整形外科故鈴木次郎教授10,11)により行われた経腹膜的椎間板切除・前方固定術(鈴木氏法)が嚆矢と思われる.
当教室における腰椎椎間板ヘルニアに対する前方法施行例は,1955年10月以降1978年12月までに449例にのぼるが,そのうち術後10年以上を経過した症例は,1955年10月より1968年4月までの286例である.このうち1964年12月までの151例の10年以上の長期遠隔成績については,すでに1973年の土屋14)の報告を始め,井上4,5),松井7)らが詳細に報告してきた.
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