icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科14巻2号

1979年02月発行

文献概要

論述

人インターフェロンの抗腫瘍性

著者: 増田祥男1 福間久俊1 別府保男1

所属機関: 1国立がんセンター病院整形外科

ページ範囲:P.131 - P.138

文献購入ページに移動
緒言
 2種のウイルスが同一細胞に同時かまたは相前後して感染すると,どちらか一方のウイルスの増殖が抑制されたり,あるいは両方の増殖が抑制される現象はかなり古くから知られ,これはウイルスの干渉現象(interference)と呼ばれている.1954年に長野,小島はこの現象の原因と思われる因子を発見し,ウイルス抑制因子(virus inhibitory factor)と名づけて発表した.その後,1958年にはこの因子の作用には抗体の関与がない事を証明した.
 一方,1957年にIsaacs1)とLindenmannは抗体の関与しない発育鶏卵を用いたin vitroの実験で,ウイルスの干渉現象を引き起こす物質を発見し,これにInterferon(干渉因子)と命名した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら