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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科14巻2号

1979年02月発行

文献概要

論述

リウマチ患者における下肢大関節固定術の評価

著者: 喜多正鎮1 秦立比古1 近藤正一1

所属機関: 1九州大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.156 - P.164

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はじめに
 慢性関節リウマチ(以下RAと略す)患者に対する外科的治療の進歩はめざましく,近年は寝たきり患者や歩行能力に著しい障害のある患者に対しても,機能回復のため多くの手術的試みがなされている.その適応についてはRAが多関節罹患のしかも全身性進行性疾患であることを考慮しつつ,関節破壊の程度や機能的予後の推測から慎重に決定されなければならない.下肢の股,膝関節に対する関節固定術の主たる目的は歩行能力の獲得であるが,無痛性および支持性の獲得,手術効果の恒久性といつた利点があるものの,関節の重要な機能である可動性を失なうため,RAの如き多関節疾患には用いるべき手術でないと考えられているのが現状であろう.しかしながらRAに対する下肢関節固定術の評価に関する詳細な報告は見当らない.
 我々は過去15年間に股,膝関節に固定術を受けたRA患者につき,ADLの推移および他関節におよぼす影響を追跡調査する機会を得たので,その結果を報告するとともに適応につき若干の考察を加えたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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