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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科14巻2号

1979年02月発行

文献概要

臨床経験

吉野式人工膝関節—第3報 中間成績について

著者: 吉野槇一1 小坂弘道2 内田詔爾2 村瀬研一2 松浦美喜雄3

所属機関: 1日本医科大学理学診療科 2都立墨東病院リウマチ科 3都立大塚病院リウマチ科

ページ範囲:P.165 - P.169

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はじめに
 術後経過観察期間が最低1年以上経つているGeometric型人工膝関節12症例,17関節の術後疼痛を調べたところ"まつたく疼痛なし"2関節,"疼痛あり"15関節で,うち"術前より改善"14関節,"術前と変らず"1関節であつた.術後疼痛のある関節を検討したところ 1)膝蓋・大腿関節に変形性関節症が生ずる,2)人工関節が大き過ぎることが分つた.そこでGeometric型人工膝関節の一部を改良した人工膝関節(Yoshino type I人工膝関節)を製作した.この人工関節は術後経過観察期間が長期になるに従い,Geometric型人工膝関節と同じように 1)左右のthrust,2)人工関節(脛骨部)の内側sinkingなどが起きたので,脛骨部を大幅に改良したYoshino type II人工膝関節を製作した1).なお本人工関節の構造,手術手技,適応などは第一報で,脛骨の人工関節挿入前と挿入後の荷重試験については第二報としてすでに本誌に発表してある2,3)
 Yoshino type II人工膝関節(41症例,62関節)の術後経過観察期間は最低6ヵ月とまだ日が浅いが,本人工関節の術後成績を各疾患別に検討したので,現在臨床に使用されている各種人工膝関節の問題点(材質,手術適応など)を含め,若干の考察を加えて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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