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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科14巻3号

1979年03月発行

文献概要

論述

股関節全置換術の成績と成績不良例について—100例130関節の追跡調査より

著者: 小林勝1 沢村誠志1 村田秀雄1 前野耕作1 南久雄1 土井恭平1 中村幸夫2

所属機関: 1兵庫県リハビリテーションセンター付属中央病院整形外科 2兵庫県リハビリテーションセンター付属中央病院義肢装具開発課

ページ範囲:P.251 - P.260

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はじめに
 Newman22)によれば股関節全置換術(以下T. H. R.と略す)の試みは古く,1938年Philip Wilesに始まる.その後中断して1950年代のCharnley,Mckeeらによる人工関節の開発と骨セメントの臨床応用で本手術は急速に普及した.しかし,鎮痛,可動性,支持性,変形矯正に関する劇的効果に相反して,長期経過で種々の問題を包含する20)
 我々は昭和45年10月,第1例の手術以来,術後1年を経過した症例は昭和52年2月末までで126例157関節となる.このうち追跡時に他疾患により10例(11関節)が死亡していた.本文は追跡しえた100例130関節について平均2年経過の報告をするとともに,成績不良例を抽出して,合併症ならびに本手術の問題点を検討して報告したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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