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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科14巻3号

1979年03月発行

文献概要

臨床経験

肩甲下部以外に発生した弾性線維腫(Elastofibroma)の臨床病理学的検討

著者: 長嶺信夫1 野原雄介2 伊藤悦男2

所属機関: 1琉球大学保健学部付属病院外科 2琉球大学保健学部付属病院病理

ページ範囲:P.282 - P.289

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はじめに
 弾性線維腫は稀な軟部組織腫瘍であり,自験例を除くと海外例を含めわずかに81例の報告例があるにすぎない.これらの弾性線維腫の発生部位はほとんど肩甲下部であり,肩甲下部以外に発生した弾性線維腫の報告は著者の症例以外にわずかに5例の報告をみるのみである.
 著者は1978年9月1日までにすでに140例の弾性線維腫症例を経験している.これは海外例を含めた全報告例221例の63%をしめ驚異的な症例数である.これら140例のうち今回は肩甲下部以外に弾性線維腫が発生した25例を中心に報告する.この中には現在までに報告のみられない右肩甲下部,両側側胸部,両側肘下部計7か所の弾性線維腫発生例や,両側肩甲下部,左肘下部,右坐骨結節部計4か所の弾性線維腫発生例も含まれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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