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特集 脊椎外傷—早期の病態・診断・治療—(第7回脊椎外科研究会より)
巻頭言/脊椎外傷—早期の病態・診断・治療について
著者: 小野村敏信1
所属機関: 1大阪医科大学整形外科学教室
ページ範囲:P.305 - P.305
文献購入ページに移動たしかに脊椎外傷の重篤度は合併する脊髄損傷の有無と程度に左右されるし,またたとえば手術などによつてこの神経症状の予後に大きな影響を与えうる可能性がむしろ少ないのは残念ながら事実である.そのために脊髄障害の強いものでは神経学的予後が絶望的なために骨傷の治療はあまり重視されず,また神経障害を伴わないものは,その幸運のゆえに,ややもすればひととおりの治療ですまされるといつた傾向がなかつたとはいえない.
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