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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科14巻4号

1979年04月発行

文献概要

特集 脊椎外傷—早期の病態・診断・治療—(第7回脊椎外科研究会より)

頸椎損傷の治療成績

著者: 山田博隆1 加藤文雄1 林弘道1 岩崎三樹1 岡村博道1 中越直樹1 松田弘彦2 塚本創一郎3

所属機関: 1東京警察病院整形外科 2公立昭和病院整形外科 3共立蒲原病院整形外科

ページ範囲:P.343 - P.346

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はじめに
 頸椎損傷は転落,交通事故などの不慮の事故により発症し,加えられた外力の方向および頸椎の肢位により多彩な病像を示す.したがつてその治療にあたり,骨折,脱臼または異常可動性の有無,損傷の高位,および合併する神経損傷の程度に応じた適切な加療が必要である.
 なかでも高度の脊髄損傷を伴つた症例では,呼吸機能障害,ショックなどにより生命の危険をきたす場合が多く,また生命の危険を脱しても,四肢麻痺,膀胱直腸障害,褥創の併発などにより社会復帰は困難となる.そのうえ受傷年齢が青壮年に集中しているため,社会的な影響も大きい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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