icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科14巻5号

1979年05月発行

文献概要

症例検討会 骨・軟部腫瘍18例

症例17—左大腿中央部腫瘍

著者: 伊藤慈秀14 水島睦枝14 西原幸一14 坂手行義24 遠藤徹34 渡辺俊介34

所属機関: 1川崎医科大学病理 2川崎医科大学整形外科 3渡辺病院 4日本整形外科学会骨・軟部腫瘍研究会

ページ範囲:P.507 - P.509

文献購入ページに移動
 患者:72歳,男,農業.
 病歴:昭48・10(68歳)自覚症状のない皮下腫瘤1個が左大腿中央外側部に発生し,昭50・3摘出.腫瘤は長径1.7cm大,長楕円形で硬く,境界鋭利で下部組織との癒着はなかつた.摘出約2年後,同一部位に同様な皮下腫瘤が生じ,徐々に増大したため,昭52・6摘出.再発腫瘤(第1回)は3×2.8×2cm大,結節状で境界はきわめて鋭利,被膜なく,割面は線維充実性で,灰白色を呈し,特異な模様はなかった(第17-1図).第1回再発腫瘤摘出約9ヵ月後,再び同一部位に長径1.5cm大,扁平な長楕円形の第2回再発皮下腫瘤がみられ,一部表層筋膜と連続していた.この第2回再発腫瘤摘出後約3ヵ月目に,再び同一部位に1.5×4cm大,扁平長楕円形で境界不明瞭な第3回再発腫瘤が摘出された.この腫瘤は主に皮下組織内にあつたが,明らかに真皮深層を侵し,数ヵ所で表層筋膜とも連続し,また中心部では出血壊死がみられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら