icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科14巻6号

1979年06月発行

文献概要

論述

慢性関節リウマチにおける膝滑膜切除術の成績とその功罪

著者: 広畑和志1 石川斉1 大野修1

所属機関: 1神戸大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.538 - P.551

文献購入ページに移動
 最近,慢性関節リウマチ(RAと略す)における滑膜切除に対する批判が多い.例えば長期観察例では滑膜切除の効果は保存的療法のそれと変らないと疑問視する人や,炎症の抑制効果に否定的な見解をもつ人も現われている.ところが,米国リウマチ協会と英国リウマチ協会の主催で行なつた多施設での3年後の滑膜切除の効果判定2,3)をみると,全く相反する結果となつている.
 常にRAの治療の原則はmedical treatmentにあると考え,私達も滑膜切除術の経年的な成績の推移と悪化傾向を懸念してきた.一方では長年にわたる関節の病態や病変の研究成果6,8,9)を根拠に滑膜切除術を現在でもRAの姑息的な局所療法として行なつている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら