文献詳細
臨床経験
文献概要
はじめに
軟部腫瘍においてその最終診断は,病理組織学的診断によつて決まる.しかも腫瘍の種類によつては,その治療法や予後まで病理組織的診断によって決定されるものもある,従つてこの方面における臨床病理学的検索は,きわめて重要な意味を持つている8,9).一方我々臨床医は,病理組織学的診断にいたるまでの治療過程でとられた処置が,病理組織学的診断と矛盾しないよう努力しなければならない.即ち術前に良性腫瘍であるか,悪性腫瘍であるかを判断することが治療上きわめて大切なこととなる.以上の観点から今回我々が経験した整形外科領域における軟部腫瘍について,その臨床像を検討した結果を報告する.
軟部腫瘍においてその最終診断は,病理組織学的診断によつて決まる.しかも腫瘍の種類によつては,その治療法や予後まで病理組織的診断によって決定されるものもある,従つてこの方面における臨床病理学的検索は,きわめて重要な意味を持つている8,9).一方我々臨床医は,病理組織学的診断にいたるまでの治療過程でとられた処置が,病理組織学的診断と矛盾しないよう努力しなければならない.即ち術前に良性腫瘍であるか,悪性腫瘍であるかを判断することが治療上きわめて大切なこととなる.以上の観点から今回我々が経験した整形外科領域における軟部腫瘍について,その臨床像を検討した結果を報告する.
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