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シンポジウム 五十肩の治療
"いわゆる五十肩"の定義と病態—全国整形外科医に対するアンケート調査結果の分析
著者: 石井清一1 薄井正道2 荻野利彦2 村松郁夫2 福田公孝2 小林三昌2 中里哲夫2
所属機関: 1北海道大学保健管理センター 2北海道大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.683 - P.688
文献購入ページに移動"いわゆる五十肩"(以後,五十肩と省略)という疾患は,われわれ整形外科医は誰でも日常の診療の対象としている疾患である.非常にポピュラーな疾患だけに,その病態の理解の仕方や治療の方法は各人によつてかなり異なつていると思われる1,15).わが国の整形外科医は五十肩をどのような疾患と考えているのか.また治療法にはどのような工夫をこらしているのか.このような問題を分析しようとしたのがアンケート調査の目的である.
アンケートの内容を5項目に分けて分析することにした.1)五十肩の定義と病態,2)疼痛除去を目的とした保存的療法,3)関節可動域改善を目的とした保存的療法,4)手術的療法,それに 5)臨床検査法である.2)以下の各項目については,本特集に掲載される他の論文で論ぜられる予定である.本論文では,五十肩の定義と病態についてのアンケート調査を分析し,その結果に考察を加えてみた.
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