文献詳細
シンポジウム 五十肩の治療
文献概要
はじめに
いわゆる五十肩は一つの症候群として扱われることが多い,その中に肩関節周囲炎とか五十肩としかいいようのない大きな一群があり,この本態については未解決のまま残されている.この原因不明のいわば狭義の五十肩については現在のところ手術療法の適応はない.したがつて五十肩の手術といつても,その対象は病態のある程度明らかな疾患群,すなわち腱板断裂,腱板石灰沈着,上腕二頭筋長頭腱腱鞘炎,肩峰下滑液包炎,肩関節拘縮などである.ここではわれわれの手術経験を述べるとともに難治性の五十肩の中に腱板部分断裂が含まれている可能性につき私見を述べたい.
いわゆる五十肩は一つの症候群として扱われることが多い,その中に肩関節周囲炎とか五十肩としかいいようのない大きな一群があり,この本態については未解決のまま残されている.この原因不明のいわば狭義の五十肩については現在のところ手術療法の適応はない.したがつて五十肩の手術といつても,その対象は病態のある程度明らかな疾患群,すなわち腱板断裂,腱板石灰沈着,上腕二頭筋長頭腱腱鞘炎,肩峰下滑液包炎,肩関節拘縮などである.ここではわれわれの手術経験を述べるとともに難治性の五十肩の中に腱板部分断裂が含まれている可能性につき私見を述べたい.
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