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臨床経験
脊髄損傷褥創部より発生した皮膚癌の1例
著者: 足沢国男1 奈良卓1 青山和義2 鈴木渉3 佐藤徹4
所属機関: 1岩手医科大学医学部形成外科学教室 2岩手医科大学医学部整形外科学教室 3岩手労災病院外科 4岩手労災病院整形外科
ページ範囲:P.714 - P.717
文献購入ページに移動脊髄損傷患者の褥創は受傷後の看護によつて,その発生予防が可能である.しかし一旦発生した褥創は難治性であるのが特徴であるが,これまで褥創より皮膚癌が発生したとの報告例は極めて少ない.
最近,わたくしたちは脊髄損傷患者の褥創部に皮膚癌が発生し,癌性悪液質で死亡した1症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する.
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