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調査報告
糖尿病患者における頸椎後縦靱帯骨化の疫学的調査
著者: 川岸利光1 原田征行1
所属機関: 1弘前大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.718 - P.722
文献購入ページに移動頸椎後縦靱帯骨化症(以下OPLL)は1960年,月本の報告以来注目され,厚生省後縦靱帯骨化症調査研究班によると本邦では約4,000例報告されている.
OPLLは中年以後に多く発症し,特に本邦に多くJapanese diseaseともいわれているが,その病因についてこれまで退行変性,外傷,Ca代謝異常,HLA抗原,内分泌など多くの推論がなされているが未だ不明の点が多い.我々はOPLLが糖尿病患者に多発することに注目し,病因究明の一手がかりとして,主に糖尿病との関連を疫学的に検討した.
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