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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科14巻8号

1979年08月発行

文献概要

論述

骨肉腫の治療法—とくにAdriamycin+Vincristin+high dose Methotrexate-Citrovorum Factor rescueについて

著者: 高田典彦1 保高英二1 舘崎慎一郎1 遠藤富士乗1

所属機関: 1千葉県がんセンター整形外科

ページ範囲:P.756 - P.764

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はじめに
 骨肉腫の治療成績は罹患肢の早期切断により局所腫瘍の完全切除が可能であるにもかかわらず,その大半が1〜2年以内に肺転移にて死亡していた1).この事実は骨肉腫治療の原則として原発巣に対する治療のみならず,初診時肉眼的には確認されないがすでに存在していると考えられる潜在的微小転移巣(undetectable micrometastases)に対する全身的治療が最も重要であることを示している.最近新しい制がん剤の開発とともに多剤併用かつ大量の全身的化学療法があらためて重視されるようになり,その治療成績は著しく改善されつつある.われわれは23例の骨肉腫患老に対してAdriamycin(ADM)+Vincristin(VCR)+high dose Methotrexate(MTX)-Citrovorum Factor(CF)rescue療法を行つたので,これらの治療法の概要と副作用に対する対策について報告し文献的考察を行うものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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