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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科14巻8号

1979年08月発行

文献概要

論述

RAにおける大腿骨頭,臼蓋の急速陥没例

著者: 宮永豊1 田川宏1 二ノ宮節夫1 松浦美喜雄2 園崎秀吉3 三井弘4 興津勝彦5 五十嵐三都男6

所属機関: 1東京大学医学部整形外科学教室 2都立大塚病院整形外科 3都立駒込病院整形外科 4三井記念病院整形外科 5帝京大学医学部整形外科学教室 6都立養育院整形外科

ページ範囲:P.783 - P.791

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 従来,慢性関節リウマチ(以下,RAと略す)における股関節のX線像としては関節裂隙の狭小化,骨萎縮,破壊,寛骨臼底突出症などの所見が一般的であるとされてきたが1〜3),最近われわれは比較的短期間に大腿骨頭と臼蓋の陥没,吸収を生じ骨頭変形と骨頭位の上外方移動を呈した症例を経験した.臨床症状は急性の股関節痛と歩行障害である.このような特有なX線像と症状を示す症例のあることはPiguet(1956)4),Isdale(1962)5),Glick(1963)2),Kennedy(1973)6)らによつて報告されているが稀なものであるためほとんど認識されていないのが現状である.今回,われわれは10症例を経験したので臨床的,X線学的,病理組織学的に分析するとともに文献的考察をも加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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