文献詳細
文献概要
検査法
整形外科領域におけるCTの使用経験
著者: 荻野幹夫1 蜂須賀彬夫1 古谷誠1 浅井春雄1 村瀬孝雄1 小坂正1 小杉雅英1 井上肇2
所属機関: 1国立病院医療センター整形外科 2聖路加国際病院整形外科
ページ範囲:P.799 - P.804
文献購入ページに移動Computed tomography(以下CTと略す)は,1961年Oldendorfによつて案出され,1963年Cormackによつて理論的基礎が築かれ,1973年Hounsfieldによつて第1号機の完成をみて以来,実用化はめざましく,現在では脳神経外科領域においては,すでに日常検査法の一つとなつている.しかし整形外科領域の疾患の診断には未だ日常検査としては用いられるには至つておらず,診断および治療方針決定のための有用性の評価にも一致した見解はない.本文の目的は,EMI 5005型機(全身scanner)を用い20例の骨および軟部病変を撮影した経験に基づいて,各症例の呈示とともに,CTの有用性について検討することである.
掲載誌情報