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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科14巻9号

1979年09月発行

文献概要

シンポジウム 最近の抗リウマチ剤の動向

最近の抗リウマチ剤の動向

著者: 七川歓次1

所属機関: 1滋賀医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.900 - P.905

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 抗リウマチ剤として最も繁用されているのは,いうまでもなく非ステロイド抗炎症剤である.最近では新しいものが次々とあらわれてきて,選択に迷うのが実状である.というのも,効果の点でも副作用の点でも格段の差があるわけではなく,新しいものが古いものよりもすぐれているとは限らず,その選択に微妙なものがあるからである.
 二重盲検法によつて二つの非ステロイド抗炎症剤の効果を比較しても,両者に有意の差の出ることは滅多にない.むしろ副作用の方で有意差の出ることの可能性の方が大きい19).そこで実際に患者に非ステロイド抗炎症剤を投与するさいに,漫然と選んでも大差ないという印象をもつことになるが,最近ではこういうように有効率をパーセントで理解するのではなしに,患者個個について,ある薬剤に対して反応するものとしないもの,という風に理解されるようになつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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