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先天股脱発生予防とその実践
著者: 赤星義彦1
所属機関: 1岐阜大学整形外科
ページ範囲:P.9 - P.9
文献購入ページに移動本邦で公衆衛生行政と密接にtie upした乳児検診が本格的に開始されたのは1950年で,飯野ほか東北大グループの極めて地味な忍耐を要する研究は高く評価されるべきであろう.その経緯は今田(整形外科,14:343,1963)が発症予防と治療の面から詳述しているが,学会でも種々討議され,ほぼ10年で全国的な保健所検診が普及し定着した.1960年頃より,Ortolani,von Rosenらの新生児検診,治療が各地区病院で行われるようになり,乳児に対するPavlikのRiemenbügel法も急速に普及して治療成績の著しい向上を斉らし,最近では補正手術を必要とする難治性股脱は著しく減少してきた.
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