文献詳細
文献概要
論述
頸部脊椎管のdevelopmental stenosisによるミエロパチーの検討
著者: 礒部輝雄1 服部奨1 河合伸也1 早川宏1 今釜哲男1 山口芳英1 小山正信2
所属機関: 1山口大学医学部整形外科学教室 2山口労災病院整形外科
ページ範囲:P.10 - P.18
文献購入ページに移動1957年PayneとSpillaneはcervical spondylotic myelopathyの発症原因に頸部脊椎管前後径の狭小が関与すると報告して以来,cervical spondylotic myelopathyの頸部脊椎管前後径の計測が注目され始め,1964年Hinkが頸部脊椎管のdevelopmental stenosisによるミエロパチーの症例を報告して,本症の概念を確立した.
私達が昭和32年以降,山口大学整形外科学教室において,頸部脊椎骨軟骨症等の頸椎部ミエロパチーに観血的療法を施行した症例は222例であり,これらの中には頸椎症性変化等の極めて少ない頸部脊椎管のdevelopmental stenosisのミエロパチーを少なからず経験した.
掲載誌情報