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論述
脊柱変形治療におけるanterior spinal instrumentation
著者: 金田清志1 本間信吾1 樋口政法1 野原裕1 小熊忠教1 越前谷達紀2 百町国彦3 藤田正樹3 光崎明生3
所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室 2国立西札幌病院整形外科 3国立札幌南病院整形外科
ページ範囲:P.19 - P.28
文献購入ページに移動脊柱変形治療におけるanterior approachは,(1)種々の原因の重度の後彎変形,(2)後彎変形に伴った脊髄圧迫性麻痺,(3)重度の側彎症,(4)後方要素欠損のある脊柱変形,(5)過大前彎,(6)anterior spinal instrumentation,などで行われている.側彎症治療のためのanterior epiphysiodesisはcongenital scoliosisで僅かに試みられる程度Hans-Günther Götze 1976)4)で殆んど行われてない.
Dwyer(1969)2)が側彎症矯正にcable,plate,screwを使用したDwyer instrumentationを発表してから,脊柱変形治療でのanterior spinal instrumentationは輝しい出発をした.側彎症手術療法でのHarrington instrumentationの成績は多く報告されてきたが,Dwyer instrumentationについては,その成績,合併症,適応など,いまだ長期経過観察例が少なく十分検討されていない.
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