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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科15巻1号

1980年01月発行

文献概要

論述

Riemenbügel法による先天股脱整復のメカニズム

著者: 岩崎勝郎1 鈴木良平1

所属機関: 1長崎大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.38 - P.45

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はじめに
 乳児先天股脱の治療においてRiemenbügel(以下Rbと略)の有用性は広くみとめられており,本装具を装着することにより80〜90%の脱臼が整復され数カ月後には臼蓋形成不全も消失して良好な股関節に発育していくという臨床的な事実は多くの人により証明されてきている.しかしこのRbにより脱臼が整復されるメカニズムに関してはいまだ不明の点が残されており,この整復理論の不明確さが,Rb装着の実際においていくつかの混乱をまねいているとも言える.
 Rbの整復理論に関してはPavlik1),Mittelmeier2),坂口3)らがそれぞれ自己の見解を報告しているが,これらにおいて共通する点はRb装着下における下肢の自動運動が脱臼を整復させる力として作用するということである.一方鈴木4)はこの整復作用に下肢の重量が関与している事を示唆している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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