文献詳細
文献概要
論述
慢性関節リウマチの膝関節造影像—第4報.関節軟骨,半月像について
著者: 田中義則1 冨士川恭輔1 伊勢亀冨士朗1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.46 - P.53
文献購入ページに移動日常の関節リウマチ(以下RAと略す)の診療にあたり,多くの場合,膝関節の病態は臨床所見と単純X線所見から判定されるが,これらのみでは関節軟骨,半月,靱帯,滑膜など関節構成体の病態を十分に把握することは困難である.さらに近年,変形,拘縮などにより機能不全に陥つたRAの膝関節に対しても,積極的に機能改善がはかられるようになり,ますます膝関節の緻密な病態の把握が要求されてきている.
1900年代初期にRobinsonおよびWehrenendorffによりはじめて空気を用いた膝関節造影が行われた.以後膝関節造影法は改良が重ねられ,1959年にAndrénおよびWehrin1)らが水平X線軸二重造影法を開発するに至り飛躍的な進歩を遂げた,
掲載誌情報