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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科15巻1号

1980年01月発行

文献概要

臨床経験

Plasmazelluläre Osteomyelitis(形質細胞性骨髄炎)

著者: 西島雄一郎1 山崎安朗1 東田紀彦1 村本潔1 石野洋1 山本雅英1 佐々木雅仁1 岡田正人1 谷和英1

所属機関: 1金沢医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.75 - P.81

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緒言
 Plasmazelluläre Osteomyelitis(以下形質細胞性骨髄炎と訳す)とは,一次性慢性骨髄炎の3つのtypeのうちの一つとして取り扱われる疾患で,従来Periostitis albuminosa(Ollier-Poncet)と呼ばれてきたものであるが,その病理形態学的特徴が,肉芽組織内における形質細胞の増殖が著しいことからLennert8)(1964),Uehlinger12)(1970),Exner1)(1970)ら主として独語圏の病理学者によつて命名された疾患名である.
 一方,英米においては,従来の急性骨髄炎と違つて,急性増悪がなく,また著しい全身の炎症反応を示さないtypeの骨髄炎を1965年Harris4)らがprimary subacute pyogenic osteomyelitis(以下亜急性骨髄炎と訳す)として報告して以来注目を浴びるようになつているが,その病理学的記述はなく,もつぱらそのレ線像に重きをおいて論じられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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