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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科15巻1号

1980年01月発行

文献概要

臨床経験

骨に原発した良性線維性組織球腫(fibrous histiocytoma)の1例

著者: 荻野幹夫1 蜂須賀彬夫1 古谷誠1 浅井春雄1 小坂正1 小杉雅英1

所属機関: 1国立病院医療センター整形外科

ページ範囲:P.82 - P.85

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はじめに
 軟部組織に原発する線維性組織と組織球の混在する幾つかの病変を,fibrous histiocytomaの概念で統一的に理解したのはStoutとLattes13)であり,1967年の事であつた.1964年には,その悪性のものの報告3,5,9,12,14)がO'Brien & Stout8)によってなされ,その後幾つかの報告が相ついでなされた.良性のfibrous histiocytomaと悪性のそれとの鑑別が必ずしも容易でない事も知られて来た.骨原発の本病変については,悪性のfibrous histiocytomaの報告が1972年Feldman & Norman2)によつてなされ,その後幾つかの報告7,16)がある.しかし良性のfibrous histiocytomaが骨に原発した例の報告はない.本文の目的は骨に原発した良性のfibrous histiocytomaの1例を報告し,組織像の類似しているnon-ossifying fibromaとの関係について考察を加える事である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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