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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科15巻10号

1980年10月発行

文献概要

論述

単殿位と先天性股関節脱臼

著者: 鈴木茂夫1

所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.939 - P.946

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はじめに
 単殿位分娩児に先天股脱発生率が高いことはしばしば報告されている.しかしながら,これまで分娩胎位によつてクリック発生率が異なる点は論じられても,クリックの程度や持続性が,分娩胎位によつてどのように変化するか,という点に注意が向けられることは少なかつた.
 新生児クリックが発見されれば,装具により直ちに治療が開始されるのが一般的であつたことや,特に日本においては,出生後の環境因子の脱臼発生に果たす役割が大きく,胎位の違いによる脱臼の性格の相異が明確になりにくかつたことも,その理由として考えられよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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