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文献概要
臨床経験
壊死性筋膜炎"necrotizing fasciitis"の2例
著者: 川島重明1 米満弘之1 中根惟武1 平良誠1 中島英親1 林茂1 錦戸崇久1 高橋修一郎2 宮山東彦3
所属機関: 1熊本赤十字病院整形外科 2水俣市立病院付属湯ノ児リハビリテーションセンター 3熊本大学医学部第二病理学教室
ページ範囲:P.973 - P.977
文献購入ページに移動当病院は救急病院であり,昭和50年に開院以来,約600例の四肢外傷例を経験している.最近,我々は,打撲程度の外傷でありながら,徐々に局所の発赤,腫脹,水泡形成が出現し,疼痛が強くなり,皮膚,皮下組織,筋膜が壊死となり,全身的にも,衰弱,貧血,それに敗血症様症状を呈し,放置すれば死を免れない,きわめて稀な,壊死性筋膜炎と思われる2症例を経験したので報告する.
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