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成長期のスポーツ障害—整形外科医・学会の役割
著者: 河野左宙12
所属機関: 1聖隷浜松病院整形外科 2新潟大学
ページ範囲:P.1015 - P.1015
文献購入ページに移動このときにあたり,明春開催の日本整形外科学会総会で土屋会長が「成長期骨軟骨のスポーツ障害」をシンポジウムにとりあげられたことは,科学的資料に基づいてその障害の実態を明らかにし,正しい少年スポーツのあり方を周知させる上に,時宜を得た企画といえる.近着の整形外科専門誌上で,茂原重雄氏は,「スポーツ指導者に医学教育を」と論述しておられるが,その論旨に同感である.スポーツは年齢,性,体力などに応じて,適度に行われてはじめて健康増進に役立つ.発育期の肉体,特に骨軟骨は,成人と異なり,繰返し応力により傷つき易い弱点を内蔵していることを,一般スポーツ指導者の多くは知っていない.
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