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臨床経験
術前CTが有効であつた脊髄脂肪腫の1例
著者: 町田英一1 清村忠雄1 後藤典彦1 松崎浩己1 鳥山貞宜1
所属機関: 1日本大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.1093 - P.1097
文献購入ページに移動Computerized tomography(CT)は1972年,英国のG. N. Hounsfield5)により開発され,1974年whole body CT8)が実用化されて以来,整形外科領域でも骨変化を伴う脊椎疾患を中心に有用性が確立されつつある.しかし,軟部組織である脊髄疾患に関しては,今まだその利用度は少ないように思われる.
今回,我々は比較的稀な脊髄脂肪腫で,特異的な術前CT像を得た一症例を経験したので若干の文献的考察を加え,その診断的価値について検討した.
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