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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科15巻12号

1980年12月発行

文献概要

カラーシリーズ 義肢・装具・11

骨格構造義肢

著者: 青山孝1

所属機関: 1労災義肢センター

ページ範囲:P.1106 - P.1109

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 従来,義肢の名称は,上腕義手やPTB義足のように切断部位やソケットの形式,あるいは特有な機能などから与えられて来たが,1960年代の終り頃に新しい名称(分類)が登場した.内骨格型義肢(endoskeletal prosth.)がそれである.それまでの義肢は,すべて,外表部に支持強度を受け持たせた外骨格型(exoskeletal or crustacean type)であるのに対して,内骨格型は,生体のように中心部に支持構造をもち,その周辺を軟部組織に当る伸縮性を持った軟らかい材料でおおって四肢の形に似せる.当然,外骨格型のような外表面の硬さ,つや,冷たさがなく,自然肢に近い外観上の有利性を備えている.以上は義肢の形に対して与えられた名称であるが,同じ頃,義肢の構成に与えられた名称も新たに加わった.モジュラー義肢(modular prosth.)がそれであり,義肢を継手や手先,足部などの構成単位(module)の集合体として設計し,いくつかの,互換性のあるモジュール間の連結方法を工夫することで,簡単な工具を使って短い時間で義肢に組み立てたり分解したりができるようにしたものがある.このモジュラー義肢の発展したものがシステム義肢(system proth.)と呼ばれ,名の示すとおり,機能やサイズの異なったモジュールを各種とり揃えていて,個々の必要に応じた義肢を作ることができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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