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老人の脊柱変形の分析
著者: 有田親史1 小林郁雄1
所属機関: 1北兵庫整形外科センター
ページ範囲:P.115 - P.122
文献購入ページに移動姿勢に関する報告は多いが,これを客観的に分析した報告は少ない.姿勢には静的姿勢と動的姿勢があるが,静的姿勢をとらえようとした場合,類型化された型として姿勢をとらえるのが簡明である.Staffelの分類が広く用いられてきたのはこのためである.
姿勢は胎生期,乳児期,幼児期と変化するが,起立,歩行とともに頸椎前彎,胸椎後彎,腰椎前彎のpatternができ上り,それ以後は種々の環境因子により影響をうける.この点より老人の姿勢は人の終局的な姿を示すものである.今回私達はほぼStaffelの分類に準じて,X線学的に老人の脊柱変形を詳細に分析し,それぞれの姿勢の特徴を検索し,併せて筋電図学的な検討を加えた.
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