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先天股脱の機能的療法
著者: 岩崎勝郎1
所属機関: 1長崎大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.131 - P.137
文献購入ページに移動先天股脱に対する機能的療法の原点ともいうべきRiemenbügel法(以下Rb法と略)の整復のメカニズムは,従来,Pavlik15),Mittelmeier13),坂口17,19)らによつていわれていたような筋力の作用によるものではなくて,Rb装着下での下肢の重量が非常に大きな役割を演じていることはすでに報告してきた11).このことはPavlik以来の機能的療法の概念の再検討をせまるものであり,今後はこの整復理論にもとづいた新しい機能的療法の確立が望まれる.本論文ではそのような観点からの先天股脱に対するRbを中心とした機能的療法のあり方と,それらに関するいくつかの問題点につきのべる.
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