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特集 脊椎腫瘍(第8回脊椎外科研究会より)
Needle biopsyによる脊椎腫瘍の診断について
著者: 山口芳英1 服部奨1 河合伸也1 西嶋雋嘉1 吉田義夫1 千束福司1 多原哲治1 小山正信2 開地逸朗3 河野清4 平田晴夫5 森脇宣允6
所属機関: 1山口大学医学部整形外科学教室 2山口労災病院整形外科 3徳山中央病院整形外科 4大和国保病院整形外科 5小倉記念病院整形外科 6愛媛労災病院整形外科
ページ範囲:P.216 - P.223
文献購入ページに移動脊椎腫瘍はX線上多彩な形態を呈し,結核,椎間板炎等の炎症性疾患や椎体の圧迫骨折,骨粗鬆症など他の疾患との早期鑑別が必要である.脊椎腫瘍の補助診断法として最近,骨シンチ,断層撮影,CT scanなどが実施されているが,これらの検査のみで確定診断が得られるとは限らず,病巣部を直接穿刺して病理組織学的検査ができれば診断の有力な手がかりとなる。椎体のneedlebiopsyの目的は目的とする部分から小さい侵襲で必要十分な組織を安全・確実に採取して診断を確定することにある.私達はまず椎体のneedle biopsyを確立するために,屍体(30体)で椎体周囲の位置的関係を調査し12),その上で安全な穿刺方法を確立し,昭和40年より現在まで229例241椎体に実施してきた.今回はその中から脊髄腫瘍74例の診断結果と椎体のneedle biopsyの一般的手技についてのべる.
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