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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科15巻3号

1980年03月発行

文献概要

特集 脊椎腫瘍(第8回脊椎外科研究会より)

原発性脊椎腫瘍にたいする手術療法の検討

著者: 松井宣夫1 井上駿一1 館崎慎一郎1 勝呂徹1 高田典彦2 保高英二2 辻陽雄3

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室 2干葉県がんセンター整形外科 3富山医科薬科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.242 - P.251

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はじめに
 原発性脊椎腫瘍の発生頻度は,四肢に発生せる骨腫瘍のそれに比しては少ない.脊椎の複雑な解剖学的特殊性により,その早期診断はきわめて困難である.しかし近年の診断法10,14,16,17,25,27〜29)ならびに脊椎外科における進歩1,4,5,10,21,22,29)により,本腫瘍の病巣直達手術がかなり積極的に行い得るようになつて来た.とくに椎体の構築学的破壊のあるものでは体内固定としてハリントン手術4)など各種のinstrumentation surgeryの導入やmethylmethaacrylate cementの使用21)により,より強固な脊柱の支持性の獲得が可能となつてきたことなどにもよる.
 著者は過去15年間に当科において手術が行われ,かつ予後の判明している原発性脊椎腫瘍手術症例につき述べ,本腫瘍の手術適応,術式,成績などにつき検討を行つた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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