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特集 脊椎腫瘍(第8回脊椎外科研究会より)
脊椎の転移性腫瘍における脊髄病変
著者: 荻野洋1 小野啓郎2 浜田秀樹2 岡田孝三2 山本利美雄3 児島義介4
所属機関: 1星ケ丘厚生年金病院整形外科 2大阪大学医学部整形外科学教室 3大阪厚生年金病院整形外科 4大阪府立病院整形外科
ページ範囲:P.273 - P.282
文献購入ページに移動脊椎の転移性腫瘍によるmyelopathyの発生原因は,脊髄静脈系の灌流不全によるうつ血浮腫であるといわれている.その脊髄病変は白質の変化が強く,いわゆるstatus spongiosa,edematous malaciaといわれる浮腫性変化や1,3〜8),後索部にみられる軟化融解像4)が主である.今回,著者らは生前における臨床像を詳細に観察し,その脊髄病変との関連性を求め,転移性腫瘍によるmyelopathyの発生機序について検討を行つた.
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