icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科15巻4号

1980年04月発行

文献概要

シンポジウム CTと整形外科

新画像技術CTの展望

著者: 舘野之男1

所属機関: 1放射線医学総合研究所臨床研究部

ページ範囲:P.390 - P.396

文献購入ページに移動
はじめに
 「CT」という略語が医学界の流行語になつてから今年ではや六年,その間,CTにも様々な分化が生じて,XCTだ,RCTだ,UCTだ,ICTだ,NMRCTだとさらに未熟な略語が横行し,その上,RCTはECTと言つた方が良く,ECTはSCTとRCTに分類できる,などと議論される.
 これらの話は,CT(COMPUTED・TOMOGRAPHY),つまり物体の断層像をコンピューターを用いて計算・再構成する技術が,X線のみならず,超音波その他,種々なエネルギー場に適用され,医学利用の可能性のあることが認識されるようになつたことに関係している.ちなみに,XCTはX線を,RCTはラジオアイソトープを,UCTは超音波を,ICTは低周波および高周波インピーダンスを,NMRCTは核磁気共鳴を,SCTは単一ガンマ線を出すアイソトープを,PCTはポジトロン放射アイソトープを,それぞれ用いたCTを意味する.なおもつと大きい分類としては,エネルギーを透過させてデータを得る各種CTを,TCT(TRANSMISSION CT)と総称するのに対比して,アイソトープCTは,ガンマ線が人体内部から放射(EMISSION)してくるのを利用するので,ECTと呼ばれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら