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シンポジウム 先天股脱の予防
乳児神経学からみた先天股脱
著者: 篠田達明1
所属機関: 1愛知県心身障害者コロニーこばと学園ハビリテーション科
ページ範囲:P.467 - P.472
文献購入ページに移動二足歩行をいとなむ人類にとつて,先天性股関節脱臼は,古来より,人びとをくるしめてきた,もつとも重要な難疾患のひとつである.
しかしながら,近年,京大石田勝正講師の提唱する『生直後からの自然肢位・自由運動育児による先天股脱の予防』という,きわだつてすぐれた理論と実践の成果によつて,乳児の股関節脱臼は,その発生をいちじるしく減少させることが可能となつてきた.このことは,わが国の整形外科史上,まさに画期的な業績として位置づけられるものであり,石田講師をはじめとする京大グループならびにこの活動をささえた関係者の熱意と努力にたいし,ふかい敬意をささげるものである.
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