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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科15巻6号

1980年06月発行

文献概要

臨床経験

小児上腕骨外顆骨折の偽関節形成に対する骨移植術の経験

著者: 村田紳悦1 渡辺好博1 茨木邦夫1 小野勝雄1 佐本敏秋1 浜崎允1 三浦競郎1 原田順二1 高橋信英1 須田昭男1

所属機関: 1山形大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.628 - P.632

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 小児の上腕骨外顆骨折の偽関節形成は,重大な機能障害のない場合が多く,また手術によつても骨癒合を得られなかつたり,かえつて肘関節の運動障害をひき起こすこともあるので,放置する方がよいという意見が多い2,5,6,9,10,12)
 しかし一方偽関節形成を放置することによつて,外顆骨片の成長障害をきたして,外反変形および外側への不安定性が増強し,将来尺骨神経のfriction neuritisを招来する可能性が指摘されている1〜12,14〜16).また私たちの経験例で患肢に力が入りにくく,体育の授業で鉄棒や飛び箱ができないという訴えに遭遇している.そこで私たちは,この小児の上腕骨外顆骨折の偽関節に対し積極的に骨移植術を行い,良い結果を得ているので,その経験を述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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