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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科15巻7号

1980年07月発行

文献概要

論述

いわゆるSterno-Kosto-Klavikuläre Hyperostose(Köhler)の成因とその病態について

著者: 川上俊文1 豊島良太1 古瀬清夫1 山本吉蔵1 前山巌1 高木篤2 藤井一利3 茂理春光4

所属機関: 1鳥取大学医学部整形外科学教室 2鳥取大学医学部細菌学教室 3鳥取大学医学部内科学教室 4鳥取大学医学部付属病院中央検査部

ページ範囲:P.650 - P.658

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 鎖骨の内側部が硬化・肥厚し,鎖骨と第1肋骨の間に異常骨形成を呈する疾患は,1974年園崎19)がその4例を報告し,その後,胸肋鎖骨間骨化症と命名した.一方,1975年には,Köhler10)らがSterno-Kosto-Klavikuläre Hyperostoseと命名し,一つの独立した疾患として報告した.また若月ら26)(1963),佐々木16)(1967),加藤ら4)(1968),熊谷ら12)(1973)により類似症例が骨髄炎として報告されているが,未だ確立された疾患として認められるにはいたつていない.われわれは,最近類似した疾患の一例において,左鎖骨より無芽胞嫌気性菌Propionibacteriumを検出し得たので,その症例を詳細に報告するとともに,さらにわれわれの経験した他の4例を含めて文献学的考察を行つた.その結果,本疾患は単に胸骨・第1肋骨・鎖骨の異常骨化にとどまらず,掌蹠膿疱症・脊椎炎と深い関連があることが明らかになつたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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